自賠責保険で補償される範囲と限度額
自賠責保険は、自動車事故の被害者を救済するために、原動機付自転車を含むすべての自動車に加入が義務づけられた強制保険です。補償されるのは、事故で他人を死傷させた加害者が負う対人賠償責任だけで、他人の物を壊した損害は対象外です。
| 損害の種類 | 支払限度額(被害者1人・1事故) |
|---|---|
| 死亡 | 3,000万円 |
| 後遺障害 | 4,000万円〜75万円(等級に応じる) |
| 傷害(けが) | 120万円 |
| 相手の物の損害、自分のけが・車両の損害 | 対象外 |
出典: 日本損害保険協会 損害保険Q&A くるまの保険、日本損害保険協会 資料「被害者救済を目的とした強制保険」(国土交通省ウェブサイト掲載、2018年4月)。確認日 2026-10-14。保険料の金額は二輪の自賠責保険料のページにあります。
自賠責保険で足りない分を補う任意の自動車保険
自動車保険は、加入するかどうかを自分で決める任意保険で、自賠責保険では補償されない損害を補う役割です。対人賠償保険は自賠責保険から支払われる額を超える部分を支払う上乗せの保険で、対物賠償保険は他人の物を壊した損害、人身傷害保険などは自分や同乗者のけが、車両保険は自分の車の損害を補償します。
| 補償される損害 | 自賠責保険 | 自動車保険(任意) |
|---|---|---|
| 相手のけが・死亡 | 限度額まで | 対人賠償保険が自賠責の超過分 |
| 相手の物の損害 | 対象外 | 対物賠償保険 |
| 自分・同乗者のけが・死亡 | 対象外 | 人身傷害保険など |
| 自分の車の損害 | 対象外 | 車両保険 |
出典: 日本損害保険協会 資料「被害者救済を目的とした強制保険」(2018年4月)。確認日 2026-10-14。
ファミリーバイク特約の対象になる車と人
ファミリーバイク特約は、自動車保険に付ける任意の特約です。日本損害保険協会の「くるまの保険」は、保険金を支払う場合を「記名被保険者、その配偶者、同居の親族または別居の未婚の子が、原動機付自転車を運転中の事故」としています。
| 項目 | 日本損害保険協会の資料の内容 |
|---|---|
| 対象の車 | 総排気量125cc以下の二輪自動車と、50cc以下の三輪以上の自動車(原動機付自転車)。原付一種と原付二種の両方が入る範囲 |
| 対象の人 | 記名被保険者、その配偶者、同居の親族、別居の未婚の子(婚姻歴のない方) |
| 借りたバイク | 臨時に借りた原動機付自転車を運転中の事故も対象とする例がある |
| 補償の種類 | 対人賠償・対物賠償・人身傷害(または自損事故)に準じる。人身傷害ありとなしの2種類を選べる例がある |
126cc以上の軽二輪・小型二輪は、この特約の対象に入りません。原付二種の上限は125ccで、特約の対象範囲と重なります。
出典: 日本損害保険協会 損害保険Q&A くるまの保険(その他の特約)、日本損害保険協会 資料「自動車保険 商品パンフレットの比較」(保険会社3社の例)。確認日 2026-10-14。
ファミリーバイク特約で補償されない主な場合
「くるまの保険」は、次の事故を保険金が支払われない主な場合に挙げています。
- 競技・曲技、または試験のために運転している間の事故
- 被保険者の使用者の業務のために、その使用者の自動車(原動機付自転車)を運転している間の事故
- 原動機付自転車の修理・保管・給油・洗車・売買・陸送・賃貸・運転代行など、原動機付自転車を取り扱う業務のために所有・使用・管理しているバイクの事故
この特約を付けても、原付に自賠責保険の加入が必要な点は変わりません。自賠責保険は、特約の有無にかかわらず原付一種・原付二種ごとに契約します。未加入・期限切れの罰則は二輪の自賠責保険料のページの表にまとめています。
出典: 日本損害保険協会 損害保険Q&A くるまの保険、同 問2 自賠責保険(原付バイクも加入が必要)。確認日 2026-10-14。
原付を買う前に確認する3点
- 世帯で自動車保険に入っているか: 特約は自動車保険に付けるため、運転する人か同居の家族が自動車保険に加入しているかが出発点です。
- 運転する人が特約の対象に入るか: 同居の親族か、別居でも未婚の子かどうかで対象が変わります。
- 乗る車が125cc以下か: 126cc以上の二輪は特約の対象外なので、別にバイク用の任意保険を検討することになります。
どの条件で補償されるかは保険会社によって異なります。契約中の保険の証券や約款を確認し、保険会社・代理店に問い合わせてください。当サイトは保険会社の比較や申込みの仲介はしていません。
→ 二輪の自賠責保険料の金額(2026年11月1日改定の新旧料率)