二輪デスク
大型バイクの後輪とマフラー

排気量別の維持費(軽自動車税・自賠責保険料・車検)

原付一種から小型二輪自動車まで、排気量の区分ごとに軽自動車税・自賠責保険料・車検の有無をまとめました。数値はすべて公的機関の公開情報に基づき、出典と確認日つきです。

ここに載せた金額は法定の税・保険料だけです。任意保険料は保険会社ごとの見積もりが必要で、公的な基準料率が無いため掲載していません(自賠責保険との違いと、ファミリーバイク特約の対象はファミリーバイク特約と自賠責保険の違いで説明しています)。ガソリン代・駐輪場代・消耗品費なども含みません。

維持費を決める基準(排気量ではなく区分)

二輪の維持費は、実際の総排気量そのものよりも、法律上どの区分に入るかで決まります。たとえば新基準原付(最大125cc)と、従来の50cc原付は、排気量が3倍近く違うのに軽自動車税・自賠責保険料はまったく同じです。一方、原付二種の中でも51〜90ccと91〜125ccでは軽自動車税が400円変わります。区分の境目をまたぐかどうかが、費用の分かれ目になります。

費用だけでなく、走れる速度の上限も区分で変わります。一般道路の法定速度は原付一種が30km/h、原付二種が60km/hで、2026年9月1日の改正との関係は二輪の法定速度と2026年9月1日の改正にまとめています。

もう一つの分かれ目は「車検の有無」です。251cc以上の小型二輪自動車だけは、新車から3年、その後は2年ごとに車検が必要で、車検のたびに整備費用や自動車重量税(新車から3年分で5,700円、以降は12年目まで1年あたり1,900円)が発生します。125cc以下の原付一種・原付二種、126〜250ccの軽二輪には車検がなく、この費用はかかりません。

これから原付免許を取って乗り始める場合は、維持費のほかに免許の取得費用もかかります。受験の手数料や講習の流れは都道府県ごとに違うため、47都道府県の原付免許の受験方法の比較で自分の県を確かめられます。

排気量区分ごとの維持費

区分 軽自動車税(年額) 自賠責保険料(12ヶ月・2026年10月31日までの契約) 自賠責保険料(12ヶ月・現行、2026年11月1日〜の契約) 車検
原付一種(125cc以下。新基準原付・従来の50cc原付を含む)2,000円
総排気量にかかわらず一律
6,910円7,730円車検なし
原付二種(51〜125cc)—
51〜90ccは2,000円、91〜125ccは2,400円(下の「軽自動車税の内訳」を参照)
6,910円7,730円車検なし
軽二輪(126〜250cc)3,600円7,100円7,800円車検なし
小型二輪自動車(251cc以上)6,000円7,010円7,730円車検あり(新車から3年、以降2年ごと)。別途、自動車重量税がかかる

現行の料率は2026年11月1日以降に始まる契約に適用されます。2026年10月31日までに契約した分は、満了まで旧料率のままです。

出典: 国土交通省 自賠責保険基準料率表ほか(docs/SOURCE_LEDGER.md §3b・§4)。確認日 2026-09-22

軽自動車税の内訳(原付二種は排気量でさらに分かれる)

区分 総排気量 軽自動車税(年額)
新基準原付50cc超125cc以下(最高出力4.0kW以下)2,000円
原付二種(51〜90cc)50cc超90cc以下2,000円
原付二種(91〜125cc)90cc超125cc以下2,400円
軽二輪126cc〜250cc3,600円
小型二輪自動車251cc以上6,000円

軽自動車税は市区町村が課す税金で、毎年4月1日時点の所有者に、翌年度の税額がまとめて請求されます(多くの自治体で5月ごろに納付書が届きます)。新基準原付・原付二種51〜90ccが年2,000円、原付二種91〜125ccが年2,400円、軽二輪(126〜250cc)が年3,600円、小型二輪自動車(251cc以上)が年6,000円と、排気量が上がるほど段階的に高くなります。

自分の条件で1年の維持費を合計する

区分・自賠責の料率・走行距離などを選ぶと、1年あたりの合計が出ます。軽自動車税と自賠責保険料(12か月分を1年分とみなす)は上の表の値、ガソリン代と駐輪場代は下の入力値から計算します。入力内容は送信も保存もしません。

項目1年あたり
軽自動車税—
自賠責保険料(12か月分)—
ガソリン代(走行距離÷燃費×単価)—
駐輪場代(月額×12)—
合計—

燃費・ガソリン単価・走行距離の初期値は計算を始めるための仮の値で、公表値ではありません。必ず自分の値に変えてください。任意保険料・車検費用・自動車重量税・整備費・消耗品費は含みません。車検が必要な251cc以上の費用は上の表の車検の欄と点検義務の解説を確認してください。車検の有無は原付・250cc以下の車検のページに区分別にまとめています。

盗難防止用品を探すときの商品例(Amazon)

上の表記は販売ページの記載です。防犯効果や、お持ちの車両に付けられるかは、商品の説明書や販売店で確認してください。

維持費のよくある質問

Q車検がない125cc以下や軽二輪(126〜250cc)でも、自賠責保険は必要ですか?

必要です。国土交通省は、自賠責保険・共済は原動機付自転車を含むすべての自動車に加入が義務付けられていると案内しています。車検の有無とは関係がなく、維持費の表の自賠責保険料は、どの区分でもかかる費用です。

出典: 国土交通省 自賠責保険・共済に関するよくあるご質問。確認日 2026-10-10

Q自賠責保険の証明書を持たずに運転すると、罰則はありますか?

国土交通省の案内では、自賠責保険証明書を備え付けずに運行した場合、自動車損害賠償保障法に基づき30万円以下の罰金となります。契約そのものが無い場合の罰則は自賠責保険料の改定の記事のよくある質問にあります。

出典: 国土交通省 自賠責保険・共済に関するよくあるご質問。確認日 2026-10-10

Q軽自動車税は、年度の途中で買うと月割りになりますか?

地方税法第449条は、軽自動車税の賦課期日を4月1日と定めています。柏市・港区・岡山市は、4月2日以降の廃車や名義変更では1年分を納め、月割の還付はないと案内しています。年度の途中で手放した場合の扱いは年度の途中で廃車・譲渡したときの軽自動車税にまとめています。納税通知書の扱いは、住んでいる市区町村の税務窓口で確かめてください。

出典: e-Gov法令検索 地方税法(第449条)、柏市・港区・岡山市の公式案内。確認日 2026-10-21

Q自賠責保険は、いつまでに更新すればよいですか?

保険期間が切れて契約が続いていないと、自動車損害賠償保障法第5条の、責任保険または責任共済の契約が結ばれていない自動車を運行の用に供してはならないという定めに反します。原付一種・原付二種はこの法律の「自動車」に含まれます。第9条の3は、有効期間を過ぎた保険標章を表示してはならないと定めています。満了日は加入先の保険会社・共済・代理店の証明書で確かめ、満了日の前に次の契約を結びます。2026年11月1日以降に始まる契約は新料率です。

出典: e-Gov法令検索 自動車損害賠償保障法(第5条・第9条の3)。確認日 2026-10-21

Q車検が必要になるのは、何ccからですか?

国土交通省の宮城運輸支局は、排気量250cc超の二輪車は車検が必要と案内しています。125cc以下の原付一種・原付二種と、126〜250ccの軽二輪には車検がありません。車検の要否に関わらず、ユーザーによる日常点検整備は必要です。

出典: 国土交通省 宮城運輸支局 二輪車検査案内。確認日 2026-10-21

→ 自賠責保険料 2026年11月1日改定の新旧料率(12・24・36か月)

→ 新基準原付と原付二種の違い(免許・税金・自賠責保険料の比較)

→ 二輪免許の種類と教習所費用

→ バイクのABS義務化の対象区分と適用日(ABS・CBS)

→ バイク・原付通勤の通勤手当の非課税限度額(片道距離別・2026年4月改正後)

→ 原付・原付二種を年度の途中で廃車・譲渡したときの軽自動車税(4月1日時点で課税・月割の還付なし)

→ 電動バイクの区分を定格出力で確認(免許・ナンバー・軽自動車税・自賠責)

→ 原付一種・新基準原付・原付二種・126cc以上の二輪の点検義務(日常点検・定期点検・点検整備記録簿)